マルトリートメントの実験室

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友田明美氏の新刊

虐待が脳を変える―脳科学者からのメッセージ

 

虐待が脳を変える―脳科学者からのメッセージ

虐待が脳を変える―脳科学者からのメッセージ

 

 

 「子どもの脳を傷つける親たち」に続いて、

 一般向け科学書として、実験や病理についても紹介されています。

 

 その一方で、子どもの「虐待を防ぐ」という想いが強く出ていました。

 

 「どうすれば母親が子育てをしやすくなるのか」

 という問題に対して、

 母親目線からの意見もありました。

 

虐待と精神障害

 

 虐待を受けた子どもが、

 どういった精神障害を発症するのかについて網羅されていました。

 

 PTSD、うつ、境界性パーソナリティ障害、不安障害、

 乖離性障害、物質関連障害および嗜好性障害群、非社会性パーソナリティ障害

 

 そして、ADHD愛着障害の関係についても、

 この2つが似たような症状であること、

 そしてADHDを持つ子どもが虐待を受けやすいこと、

 などを知ることができました。

 

でも、やっぱり

 

 回復についての明確な手立ては、この本には書かれていませんでした。

 虐待で受けた傷は強く残り続けてしまう、ということなのでしょう。

 

 脳の可塑性を信じてケアをするほかないのでしょうか。

 

 その、一方で友田氏は

 行政などさまざまなステークホルダーと連携して、

 虐待の防止に注力をしているとのことでした。

 

 「子育ては本能ではない」という友田氏。

 

 黒田公美さんの「子育ては本能だが、慣れや修練が必要だ」

 にも通じるような内容でした。

 

子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)

子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書 523)